認知的均衡理論に基づいた社会シミュレーションに関する研究

抄録

社会の変容過程を解釈し，予測する構造的均衡理論は，ハイダーによって提唱された認知的均衡化過程の拡張として提案されている．本研究は個々のエージェントをこれら均衡理論に基づいて設計し，それぞれのエージェントを情報交換させることによって，社会的価値観創発過程をシミュレートする．そしてThe visual assessment of clustering tendency (VAT) アルゴリズムを用いて視覚的にその過程を把握する手法を提案する．