抄録
本研究の目的は,普通の人々が好む画質を見出すことである.テレビの視聴者は普通の人々であるが,画質調整は専門家が行っている.これは,画質調整は普通の人々には難しいからであるが,真のユーザの好みを知っておくことは,よい画像作りには欠かせない.もし,普通の人々が理想的に画質調整を行うことができれば,その結果は専門家が行ったものと同じになるのか,それとも異なるのか.その普通の人々の結果は,画像処理の観点から理に適ったものとなっているのか.そして,どのような種類の主観的感覚(感性)が彼らにそのような結果を選ばせたのか.本報告では,これらの疑問に答えるために行った被験者実験と,その解析結果についてまとめる.