日本知能情報ファジィ学会 ファジィ システム シンポジウム 講演論文集
第23回ファジィシステムシンポジウム
セッションID: FA2-3
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トーナメント式評価手法を用いた対話型進化計算の性能評価
*徳丸 正孝村中 徳明
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抄録
対話型進化計算は,感性デザインにおいて有効な手法として近年注目されている.対話型進化計算では,進化計算の過程において定量的な評価関数を必要とせず,人間の感覚的な評価によって問題の最適化が行われる.評価者は,システムが提示する様々な評価対象を直感的に評価する.進化計算では,評価者から高い評価が得られた複数の対象を交配することにより新たな対象を生成する.したがって,評価者は数多くの対象を繰り返して評価する必要があるが,このことが評価者の負担を増加させるという問題を生じる.この問題を解決するためには,評価者が簡単に対象を評価できる方法や,少ない繰り返し回数で迅速な進化を行う方法について考える必要がある.そこで本論文では,従来法に比べて対象を簡単に評価できるトーナメント式評価手法を提案し,本手法が簡単な評価インタフェースを持ちながら,従来法とほぼ同等の最適化能力を持っていることを実験により確認した.また,画像と音の2種類の素材を対象とした対話型進化計算ソフトウェアを用いて被験者による評価実験を行った.その結果,トーナメント式評価手法は,従来法に比べて被験者の評価負担が小さく,評価しやすいインタフェースであることを確認した.
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© 2007 日本知能情報ファジィ学会
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