抄録
現在では音楽は非常に身近な芸術であり、毎年数100曲単位で新しい楽曲が作られ発表されている。しかしながら、著作権管理が厳しい現代の映画やドラマ・ゲームなど商用音楽シーンでは、これらの楽曲の使用は制限されている。そのため、臨場感を出すための映画のBGMなど「音楽が多数必要な場面」においては、自動作曲システム・ソフトが活用されている。
しかしながら、人間の感性、特に各個人一人一人の感性を反映させた楽曲生成システムは未だ研究の途上にあり、様々な研究機関で開発が続けられている。代表的なものには、言葉の印象から楽曲構造を導き出し作曲するシステムや、対話型GAを利用したシステムが研究されている。
本研究では多数の楽曲作成を目的とし、人間の感性と楽曲構造の関係を可変化することによって各個人の感性に対応すると共に、楽曲の印象を決定する曲全体の構造を数値化し、この構造と各個人の感性との関係をニューラルネットワークによってモデル化するという手法から、個人の感性を反映させた自動楽曲生成システムの構築を実現する。