日本知能情報ファジィ学会 ファジィ システム シンポジウム 講演論文集
第24回ファジィ システム シンポジウム
セッションID: FA1-4
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全体的傾向と局所的特徴に基づく時系列データの言葉による表現 -増減回数の拡張による振動の表現-
馬野 元秀*岡村 光洋瀬田 和久
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抄録

時系列データとは時間順に並んだ数値データのことで、株価のようなものがある。以前の研究で、時間軸をファジィ的な区間に分けて、各区間の代表値を基にして全体的傾向を求め、全体的傾向と元の時系列データとの差が大きい部分を局所的特徴として表現し、標準偏差と増減の回数を基にして振動を表現した。しかし、この方法で、例えば、局所的特徴が「前期に中くらい増加」、振動が「前期に大きく振動」と表現できる場合は、振動の表現に局所的特徴が含まれると考えられるので「前期に大きく振動」という表現にまとめる。今回の発表ではこのような点に注目して、求めた言葉をより簡潔にまとめる方法を提案する。以前の研究では、振動については各区間のうちで特徴のある表現のみを用いたが、今回は振動についても全体的傾向と局所的特徴を用いる。そして以前から用いている値の全体的傾向と局所的特徴、今回の振動の全体的傾向と局所的特徴の組み合わせの表現の中から必要な表現をまとめる。

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© 2008 日本知能情報ファジィ学会
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