抄録
旅行に関する消費者の嗜好は近年多様化しており,自由なコース設定が可能な個人旅行の需要が高まっている.個人旅行では,多くの場合インターネットや旅行雑誌などを利用して観光コースを決定する.しかし,グループ全員の嗜好を考慮して観光コースを決定することは難しく,グループの規模が大きい場合は特に時間を要する.そこで本研究では,この決定過程の簡略化を目的とした観光コース決定支援システムを構築した.システムへの入力は,グループ構成人数,観光時間,グループにおける各メンバの嗜好を表す感性ワードであり,出力は,それらを考慮した観光地の組み合わせである.まず,各観光地の特徴を感性評価実験によって調査し,その結果を基に感性データベースを構築した.そして,感性データベースと多目的遺伝的アルゴリズムを用いてシステムを実装した.システム実装後,システムを用いた観光コースの決定を行い,システムの有用性を検討した.