抄録
本研究では,視覚刺激の提示後に提示された視覚刺激の向き(矢印:↑,↓,←,→)を黙読イメージングするタスクにおける認知過程の脳活動について,より詳細な検討を行った.先行研究と同様に,得られたERPはそのピーク時の極性が逆となっていた.特に本研究の目的はブレイン・マシン・インターフェイス(BMI)であるため,さらに潜時400ミリ秒以降の部分で漢字の4文字あるいは矢印の4タイプの判別に有効なEEGの潜時とチャネルを探り,上前頭回に対応する4,6,12チャネルに着目し,潜時400ミリ秒から900ミリ秒までのEEGを25ミリ秒間隔でサンプリングし,63変量の多変量データとした.このデータに対し,多変量統計的データ解析の一手法である4群に対する判別分析を試みた.この判別結果の出力を赤外線通信を介して移動マイクロロボットe-Puckに送り,移動制御を試みた.