日本知能情報ファジィ学会 ファジィ システム シンポジウム 講演論文集
第24回ファジィ システム シンポジウム
セッションID: TA1-1
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ド・モルガン双半束と4値論理関数
*高木 昇
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抄録

代数(S, +, *, ~, 1, 0)について,(S, +, *)が双半束,1および0がそれぞれSの単位元と零元,~は単項演算で復帰律とド・モルガン律を満たすとき,この代数をド・モルガン双半束と呼ぶ.ド・モルガン双半束は,2000年にBrzozowskiによって,ディジタル回路の過渡応答を記述するための多値論理モデルとして導入された.また,筆者らは,複数個の区間真理値を1つのファジィ真理値とみなす多重区間真理値を提案し,その諸性質を研究している.min, max, 1-xをZadehの拡張原理により拡張定義すると,多重区間真理値の集合とこれら3つの演算が成す代数がド・モルガン双半束であることが分かる.本文では,4元から成る2つの線形順序から特徴付けられるド・モルガン双半束について焦点を当て,このド・モルガン双半束から構成される論理式が表現する4値論理関数の数学的諸性質を述べる.

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© 2008 日本知能情報ファジィ学会
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