抄録
PID制御は適用が容易で、信頼性の高いフィードバック制御法として広く装置制御に用いられている。しかしながら、スタートアップ、シャットダウン時や原料切替え時などの動特性が大きく変化するようなプロセスに対しては、十分な制御性能が得られないことがある。
このような場合、熟練ボードマンは経験に基づいた知識や判断により、PID制御だけでは十分な制御性能が得られない場合において、適切な介入を行うことにより制御性能を満足させることが可能である。
エチレン装置ではデコーキング操作があり、このとき運転が大きく変動するため、熟練ボードマンはPID制御に対して操作介入して運転を整定している。
そこで、ボードマンの介入部分をインテリジェント制御に置換え、インテリジェント制御とPID制御の複合制御系を開発し、実装置で有効であることを実証した。