主催: 日本知能情報ファジィ学会
Fuzzy c-Means(FCM)法をもとにしたFuzzy c-Varieties(FCV)法は,線形多様体をプロトタイプとする線形クラスタリング法であり,局所的な主成分分析ともみなされる.本研究では,FCV法における標準的なファジィ化法とエントロピー正則化に基づく方法の比較を,ファジィ分割の妥当性の観点から行う.また,RunklerはFCM法においてクラスタリング基準に基づく目的関数と妥当性尺度の2種類の尺度を考慮したパレート解の分析を行っている.そこで,FCV法においても,同様に2種類の尺度を考慮したパレート解の分析を行い,種々のファジィ化法と妥当性尺度との組み合わせにおける相違を明らかにする.