抄録
本論文では,漫画自動生成システムの製作を最終的な目的とし,その初期段階として,入力された物語テキストをもとにコマ割を生成する手法を提案する.提案する内容は次の2点である.(1)コマの生成は登場人物が動作主体である動詞を基本に作ること(2)物語の重要度には「文章重要度」「主要文評価」「初登場評価」を用いること.
提案の妥当性を検証するため2つの実験を行う.漫画執筆経験者を含む5人の被験者にコマ割を製作してもらいシステムの出力との比較を行う比較実験.システムの出力したコマ割について10人の被験者に評価してもらう被験者実験.これら2つの実験について述べ,結果を示す.