抄録
交通障害発生時は交通情報が与える交通流動変化の影響が大きく,都市道路網の効率性に関して十分な配慮が必要となる.本研究では,都市道路網を対象として,交通障害発生時の効率的情報提供方法について検討する.具体的には,交通情報板による交通情報提供方法を前提として,比較的簡便な4種類の指標を用いたファジィ推論による,簡便な交通情報内容決定手順を「交通情報提供ルール」として構築する.これより,現実的なネットワークにおける経路の多様性に配慮しつつ,交通障害発生時の情報提供の簡便な運用手順を導出可能とする.また,簡便法として提案した「交通情報提供ルール」は,交通現象の時間変化を考慮した交通情報提供において適用可能であることを検証する.これより「交通情報提供手段」や「交通情報提供方法」が高度化・複雑化する状況においても基本的な交通情報提供手順を整備することで有効な交通情報提供が可能となる.