日本知能情報ファジィ学会 ファジィ システム シンポジウム 講演論文集
第25回ファジィ システム シンポジウム
セッションID: 1F1-02
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触図作成支援システムのための数学グラフの図形認識について
*納藤 泰裕高木 昇
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抄録

触覚教材作成に対する現在の盲学校の設備状況は, 国立特殊教育総合研究所が2003 年に実施した実態調査により明らかになっている. これによれば, 盲学校の多くではボランティアや教員自らが触覚教材を作成している. このような教員の負担を軽減し, 視覚障害者の人たちの教育機会を増やすための学習支援システムが求められている. また, 視覚障害の学生が数学などを学ぶとき, 触覚教材の利用は学習効果に有効である. そこで現在,我々は数学教科書で用いられるグラフの自動触図変換支援システムの開発を進めている. 数学用図形の多くは, 数式・文字列や破線・鎖線を含む. 本報告では, 数学用グラフの破線・鎖線認識ならびに文字・図形成分分離について述べる.  破線・鎖線認識, 文字・図形認識ともに実用化に耐えうるほどの結果には至らなかったが,処理を改良または追加にすることにより精度は上げられると考えられる.

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© 2009 日本知能情報ファジィ学会
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