抄録
階層的な概念体系を持つ複数の電子化辞書に含まれる概念を比較し,類似概念の対応付けを行う手法を提案する.まず,2つの概念の類似度をそれらに結び付けれた単語集合の重なり具合に基づいて定義する.続いて,与えられた概念に対して最も類似度が大きい概念集合を求める効率的なアルゴリズムを与える.本手法を用いて実際にEDRの概念体系と日本語語彙大系の意味体系の部分的な対応付けを試みることにより,その妥当性の検証を行う.また,このような類似概念の対応付けを文の意味解析などへ応用する可能性についても言及する.