日本知能情報ファジィ学会 ファジィ システム シンポジウム 講演論文集
第26回ファジィシステムシンポジウム
セッションID: WE3-4
会議情報

脳の温度制御による治療について:医療機器開発の最先端から
*藤岡 裕士藤井 正美野村 貞宏井本 浩哉小泉 博靖末廣 栄一山川 俊貴斉藤 俊梶原 浩司大和田 祐二山川 烈鈴木 倫保
著者情報
会議録・要旨集 フリー

詳細
抄録
脳の温度を変化させることで脳内神経細胞の興奮性(neuronal excitability)を可逆的に変化させることが可能である.我々はこの古くから報告されている現象に着目し,デバイスを利用した脳の温度制御による中枢神経系疾患の治療法開発に取り組んでいる.この治療法は温度によって神経機能を調節(modulation)することから,筆者らはthermal neuromodulationという概念を提唱している.Thermal neuromodulation治療の適用には,神経活動の過度の興奮(hyperexcitability)が問題となる中枢神経疾患が考えられ,てんかん以外に脳血管障害,頭部外傷,難治性疼痛などが考えられる.本稿では我々が主として取り組んできたてんかん(epilepsy)における基礎・臨床研究の概略を医療機器開発の観点から報告する.
著者関連情報
© 2010 日本知能情報ファジィ学会
前の記事 次の記事
feedback
Top