抄録
本報告において,まず,我々はn次元ユークリッド空間上で定義されたメンバーシップ関数に対して準凹性の一般化を考える.準凹関数はミニマム演算を用いて定義されるものであったが,ここではミニマム演算を用いる代わりに合接的集計関数を用いることによって,より一般化された準凹関数の概念を与える.そして,その諸性質を導出する.
次に,n次元ユークリッド空間上で定義された複数のメンバーシップ関数を考える.これらを集計関数によって集約することによって定義されたメンバーシップ関数を目的関数に持つファジィ数理計画問題を定義する.我々はこの問題の最適解をRamikらに従って妥協解と呼ぶこととし,一般化された準凹関数の性質を用いることによって,そのファジィ多目的計画問題の妥協解の諸性質を導く.