抄録
人工免疫システムはクローン選択理論に基づいて開発されている.我々は免疫学的記憶として記憶細胞を導入した免疫学的記憶モデルを提案した.生物学的免疫の抗原に対し産生され,そのうち適した抗体を記憶することによって,類似した抗原に反応するという仕組みに基づいている.記憶プロセスでは学習が行われるが,ここでは抗体がすべての事例に正解するように学習が行われるのではない.データベースに含まれる事例を自動でいくつかの集合に分割し,その集合に対してのみ抗体が反応するように学習が行われる.この論文では,この分割において,抗原に種分化の概念を取り入れることで,性能を向上する.