近年、組込みシステムは情報家電・モバイル端末などの普及に伴い高性能化や多様化が進み,より様々な分野で活用されるようになってきている.それに伴い,ビデオおよびオーディオやネットワークシステムなどのマルチメディア処理が必要なため,開発の難しさと複雑さが肥大化されている. 工学教育の一環として組込みシステム教育の重要性は増しているが,これらの演習を行える学習教材は無いのが現状である.そこで,本研究ではより実用的な組み込みシステムの演習を行うことができる新たな学習用CPUボードを開発する.開発にあたっては,これまでの石川高専における組込み技術者教育の成果を活用しつつ,組込みシステム開発企業である東京ドロウイング株式会社と共同で開発している.