日本知能情報ファジィ学会 ファジィ システム シンポジウム 講演論文集
第27回ファジィシステムシンポジウム
セッションID: TD2-3
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リカレンスプロットを用いた常時微動モニタリングによる構造異常診断に関する研究
*吉田 和世古田 均中津 功一郎元村 尚幹野村 泰稔
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抄録

近年,日常生活の安全性の維持,および向上のために,持続可能な社会基盤の維持管理が必要とされている.このような背景から,構造異常診断において,経済や財政面で合理的な方法として,常時微動モニタリングに関する研究が行われている.しかしながら,構造異常診断では,与えた振動から観測された応答に基づいて異常性を診断することから,常時微動による応答は微小であり,顕在するノイズなどの影響から異常性の診断が課題とされている.本研究では,常時微動モニタリングにおける構造物の異常に対して鋭敏な応答を示す指標の検討,および異常診断を試みる.本研究で用いるリカレンスプロットは,時系列データの比較分析に有効な評価指標の一つである.これを指標として用いることで,常時微動モニタリングによる異常診断の課題解決を図ることができると考えられる.数値実験により,リカレンスプロットの異常診断への適用可能性,および有用性を検証する.

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© 2011 日本知能情報ファジィ学会
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