抄録
ロボカップは,ロボット工学と人工知能の融合,発展のために自律移動ロボットによるサッカーを題材として日本の研究者らによって提唱され,1997年に第1回世界大会が開催された.金沢工業大学夢考房ロボカッププロジェクトは1999年のストックホルム世界大会から参加し,他チームは大学院生中心,あるいは企業チームである中,学部生中心にも関わらず2002年から3年連続世界大会準優勝の成績を収めた.この成果は,夢考房プロジェクトという本学のユニークな教育システムによるところが大きい.ロボカップ以外にも夢考房チームはNHK大学ロボコンで2度優勝し,世界大会に4度出場している.本稿では,夢考房プロジェクトの概要並びに夢考房ロボカッププロジェクトの取り組みについて述べる.