抄録
主要な関節にマーカを取り付けた人が歩行して得られる時系列データは,非常に複雑な光学的軌跡を描くが,このマーカ点群の時系列を被験者に提示すると“人の歩く姿”を知覚することが知られている.人間や動物などの生物の移動特有な,この種の運動パターンをバイオロジカルモーションと呼ぶ.バイオロジカルモーションを用いた感情推定の先行研究としてDittrichらのダンス表現を用いた手法がある.しかし,日常生活での人と機械とのインタラクションやコミュニケーションを考えた場合この手法は適切でない.
本研究では,日常的な歩行動作をバイオロジカルモーションデータとして取得し,効率よく計算機で感情推定するための特徴量抽出方法について検討する.