日本知能情報ファジィ学会 ファジィ システム シンポジウム 講演論文集
第27回ファジィシステムシンポジウム
セッションID: MF1-1
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未知データを用いた再学習によるBrain Computer Interfaceの学習時間短縮に関する検討
*金 海高橋 弘武吉川 大弘古橋 武
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抄録
脳波を計測し,解析することで,ロボット制御や文字入力が可能となるBrain Computer Interface (BCI)の研究が盛んである.これらの研究では一般的に,線形判別分析などの識別器を用いて脳波を判別するが,予め計測したデータを用い,識別器を学習させる必要がある.思考判別正答率を大きくするためには,多くの学習データ(学習時間)が必要であるが,この学習は,ユーザにとって大きな負担になる.そこで本研究の目的を,BCIにおける,学習データ数の削減とする. 本稿では,未知データを既知データと併せて再学習させる手法を提案し,文字入力型BCIであるP300 Spellerにおいて,その効果を検証する.P300 Spellerには,誤って判別された文字を削除することのできる”BackSpace”が備っているため,過去に判別した文字の正誤を推測することが可能である.提案手法では,判別から一定時間経過した文字に正しいと思われるラベルを付け,予め計測した既知データと併せて再学習を行う.提案手法により,ユーザの負担となる学習データ計測数の減少が可能となることが期待される.
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© 2011 日本知能情報ファジィ学会
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