抄録
特殊な場合として欠損値を含む不完全な値を有する情報テーブルにおいて、可能同値類の方法が展開される。不完全な値から生み出されるラフ近似の不正確さを扱うために、可能性と確実性の概念が使われる。情報テーブルが不完全な値を含む時、ラフ近似は一意ではなく、確かなラフ近似と可能なラフ近似が得られる。実際のラフ近似は、これら二つのラフ近似の間にある。可能同値類の方法は、可能世界の方法から導かれる結果と同じ結果を導くことで、正しいと言える。さらに、不完全な値は、どの属性に現れても差し支えない。従って、可能同値類の方法を使えば、任意の属性間で、ラフ近似を求めることができる。