日本知能情報ファジィ学会 ファジィ システム シンポジウム 講演論文集
第28回ファジィシステムシンポジウム
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脳コンピュータインタフェースのためのpdi-Boosting の効率化
林 勲鶴背 慎二
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会議録・要旨集 オープンアクセス

p. 1-6

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抄録
近年,脳からの情報により機械を制御するBCI (Brain-Computer Interface) の研究が盛んに行われている.脳信号を識別する手法として,アンサンブル学習の一手法であるpdi-Boosting (Probabilistic Data Interpolation-Boosting)が提案されている.pdi-Boosting は,複数の弱判別器により脳信号の離散データを識別し,その誤識別データ付近に補間データを発生させ,多数決原理で識別率を向上させる.しかし,補間データは正規分布による正規乱数で発生させるため,補間データが誤識別データから遠く離れた場合には,識別率を低下させる場合もある.本論文では,補間データの識別クラスを決定する新たなpdi-Boosting のアルゴリズムを提案する.まず,数多くの条件を設定して数値例によりpdi-Boosting の特性を明らかにして,NIRS (Near-Infrared Spectroscopy) による信号解析を行った.次に,これらの応用事例により得られた観点から,補間データの識別クラスを決定する評価式を定義し,アルゴリズムを定式化した.識別クラスの評価式は,補間データの誤識別データのクラスへの依存度,クラス識別の依存度,近傍データへの依存度の3つの評価式からなる.ここでは,この新たなpdi-Boosting のアルゴリズムを定式化し,その有用性を数値例により議論した.
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© 2012 日本知能情報ファジィ学会
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