抄録
人とロボットの対話やロボット安全,デジタルサイネージなどのヒューマン・インタラクションにおいて,人間の微妙な表情の識別が重要である.本稿では,単眼カメラで撮影した1枚の顔画像から,通常のニュートラル顔(無表情)と,微妙な喜びの表情の2種類を識別する手法を提案する.提案手法では,しわの角度やほりの凹凸などの顔の形状特徴を,顔上に配置した複数の検出ウィンドウにおいてGaborフィルタを用いて抽出する.このとき,角度分解能の高いGaborフィルタ群を用いることで,微妙な表情変化を捉える.抽出ウィンドウやGaborフィルタパラメータを学習により自動で設定し,表情変化の有無を推定する.324枚の実画像を用いた実験の結果,適合率84%,再現率91%,処理時間210msecを確認した.