日本知能情報ファジィ学会 ファジィ システム シンポジウム 講演論文集
第28回ファジィシステムシンポジウム
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拡張現実を用いた集中豪雨疑似体験システムの開発と評価
辻原 涼広兼 道幸戸松 純一徳井 亮輔
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会議録・要旨集 オープンアクセス

p. 685-690

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抄録

近年の気象状況の変化に伴い,集中豪雨の発生件数が増加している.集中豪雨は都市部を中心に局地的に発生する時間雨量50mm以上の降雨のことである.水害の典型的な被害としては内水氾濫と外水氾濫があるが,集中豪雨の場合は排水処理が間に合わず都市内部で一時的に著しい浸水を起こす内水氾濫が頻発している.内水氾濫の対策として,各自治体で雨水貯留施設の整備など浸水対策が講じられているが,ハード面のみでの対策では限界があり,ソフト面の対策が急務となっている.ソフト面の対策としては,ハザードマップなどが作成されているが,危険を察知するための資料としては不十分である.そこで,本研究では集中豪雨に対する危険予知能力を高めることを目的として集中豪雨を疑似体験できるシミュレータを作成し,過去の災害資料による防災教育との比較を行うことで本シミュレータの有用性を検証した.

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© 2012 日本知能情報ファジィ学会
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