抄録
本研究は,平成14年度に財団法人大阪国際児童文学館において開発をした子ども向け図書検索システム「本の海大冒険」の使いやすさの向上を目的とする.このシステムには子どもがインターネットを用いて自ら楽しみながら本を探すことのできるコンテンツや独自に構築した「子ども向けキーワード体系表」が搭載されている.「子ども向けキーワード体系表」とは,システムに収録した児童書の基本的な書誌データ以外に,あらすじデータ及び物語に関係するキーワード(物語件名)を付与し,そのキーワードを精査して体系化したものである. これまでに「子ども向けキーワード体系表」を用いて,書誌データへの付与が少なくアクセスが多いキーワード(利用者キーワード)と書誌データに付与されている独特なキーワード(提供キーワード)などを検証してきた. 本稿では,提供側のキーワード分類の特徴についてDEMATEL法を用いて分析を行う.この分析では,影響を与えているキーワードや影響を受けているキーワードなどの分類を行い,キーワード間の影響関係を明らかにする.この分析により,提供側の児童書へのキーワード付与の充実を目指し,より利用者が検索しやすいシステム構築に繋げたい.