p. 870-875
本論文では,レシピの調理手順と栄養量を考慮するレシピデータのコーディングを提案する.しかし,先行研究で提案されているレシピデータのコーディングには,2つの問題点がある.1つ目の問題点は,レシピの調理手順が不透明であることである.2つ目の問題点は,レシピの栄養量が調理による変化を考慮していないことである.したがって,これらの問題を解決するために,木構造を用いたレシピデータのコーディングを使う.レシピデータは木構造を利用することでデータとして,調理手順を保持することができる.また,調理によってレシピの栄養量の変化を考慮することができる.この研究において,従来手法と木構造を用いた提案手法のレシピの栄養量を計算した.その結果,提案手法の栄養量は,従来手法の栄養量より本来のレシピの栄養量に近い値を計算することができた.