抄録
身体部位名称想起時における脳内活動部位の時空間推定 田中良典1)山ノ井髙洋1)大槻美佳2)豊島恒3)大西真一1)山﨑敏正4) 1)北海学園大学 2)北海道大学 3)ジャパン・テクニカル・ソフトウェア 4)九州工業大学 概要 著者らは,提示された身体部位の画像の名称を被験者が想起している時の脳波(EEG)を計測した. これらを加算平均した事象関連電位(ERP)に等価電流双極子推定法(ECDL)を適用した. 等価電流双極子(ECD)は100msec付近で一次視覚野,そして330msec付近で下側頭回,海馬傍回や海馬,右角回,脳梁で推定され,その後ECDは430msec付近で左半球のWernicke野で推定された. その後ECDは490msec付近で左角回,中心後回,そして再び600msec付近で海馬傍回に推定された. 最後に,ECDは630msec付近で上前頭回,前頭極,725msec付近でBroca野に推定された. 海馬傍回や海馬のいくつかにおける活動の推定結果から,記憶の探索と保持が行われていると考えられる.