抄録
ファジィ回帰モデルはデータを包含することによってシステムの可能性を記述する.すなわち,ファジィ回帰モデルでは,システムから観測されたデータを包含する区間によってシステムを記述するのである.また,区間によってシステムの可能性を記述するだけではなく,ファジィ回帰モデルの中心も用いてシステムの可能性分布を示す研究が行われている.これらは,指数型可能性分布を用いたモデルや可能性分布とメンバーシップ関数が一致するモデルなどである. また,ファジィ回帰モデルの形状はデータ分布外周付近のデータや特異データによって決まるため,歪みやすいという特徴がある.筆者はファジィ回帰モデルのメンバーシップ関数と可能性分布を一致させる可能性最大化によるファジィ回帰モデルおよび特異データの影響を取り除くモデル構築方法を提案している. 本論文では,日本経済の分析に提案手法を用い,提案手法の有用性を示す.