日本知能情報ファジィ学会 ファジィ システム シンポジウム 講演論文集
第29回ファジィシステムシンポジウム
セッションID: ME3-1
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手書き地図の触図翻訳システム開発
*陳 建軍高木 昇
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抄録
触地図とは、視覚障碍者が触覚により空間認識を行うための地図のことである。道路や建物などの地物を凹凸のある線や網目模様で、注記を点字により表現している. TMACSは新潟大学で開発された触地図自動作成システムである. しかし, TMACS で作成された触地図には, 選択された地域の道がすべて出力される. それらを触読によりルート, 主要な道路, 移動経路, 建物を判別することは困難である. そこで触地図の表示物をできるだけ単純にする必要がある. しかしながら,必要な表示物をコンピュータが選定することは難しい.触地図作成者自身が必要な表示物の選定することで触読の容易な触地図を作成することができる. そこで我々は, 手書き地図から触地図を自動作成するシステム開発を目的として研究に取り組んでいる.ここでは、晴眼者が移動経路や必要なランドマークを手書きで描画することを前提としている.したがって、視覚障碍者に必要な情報のみを触地図として提供することが容易となる.本文では、まず手書き地図の認識手法について議論する.ここに,認識対象は、移動経路、道路、出発地点、目標地点などである.次に、開発したシステムのユーザビリティを評価する.
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© 2013 日本知能情報ファジィ学会
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