抄録
プロジェクトマネジメントにおける要員の責任分担は,RAM(Responsibility Assignment Matrix)を用いて表現される。PMBOKにおいては,プロジェクト・チーム・メンバーが完遂することを期待された業務自体を「責任」と定め,それをRACIチャート(Responsible, Accountable, Consult, Inform chart)に示すという。しかしながら,業務を引き受ける要員の性向とその指導については言及されていない。本稿の目的は,プロジェクト要員の責任感を発達させる手がかりを探すことにある。そこで,プロジェクト・ベースド・ラーニングに関する国内の実証的な先行研究を整理すると共に,商品企画プロジェクトでの経験を通じて受講生の責任感の変化を分析する。