健康まちづくりにおいては、身体的健康増進を中心とした検討が行われている。しかしながら、こころの健康は、身体的健康と合わせて一体的な健康を形成している。ここでは、青年期のパーソナリティ障害を対象として、アンケート調査を利用する。実際にはDSMの判定基準に基づく境界性パーソナリティ障害など数種類の障害の判定を行った。これらは、青年期世代のアイデンティティ形成と密接に関係する。さらに本研究では、個人属性と生活要因に基づく障害レベルの判定をNNおよびファジィ推論により定式化する。これより、青年期におけるこころの健康に関する教育的方策を検討することができる。