日本知能情報ファジィ学会 ファジィ システム シンポジウム 講演論文集
第31回ファジィシステムシンポジウム
セッションID: TD1-2
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ACL再建術におけるMR画像を用いた術前計画法
*盛田 健人小橋 昌司柏 薫里中山 寛神原 俊一郎森本 雅和吉矢 晋一相河 聡
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抄録
前十字靭帯(ACL;Anterior cruciate ligament)の損傷により出現した膝関節の不安定性はスポーツ成績に悪影響を与えるため,ACLを再建し安定した膝を作ることが必要である.ACL再建術の術後成績はACL挿入のための骨孔の位置と角度に強い相関があることが知られているため,骨孔開口の最適化は術後成績向上の重要な因子である.しかし,現在の術式では医師が内視鏡下で骨孔位置と角度を決定しているため,血管や靭帯を傷つける可能性があり,これがACL再建術の正確性や再現性を低下させていると考えられる.ACL再建術の術後評価法として単純X線画像を用いて骨孔位置,角度を評価するQuadrant法がある.本研究では,MR画像を用いた骨孔の位置と角度の評価を行う計算機診断支援システムを提案する.提案手法ではMR画像を用いたQuadrant法により,大腿顆周辺の血管や靭帯の3次元位置を考慮した骨孔位置を決定する.本システムをACL損傷患者に適用した結果,正確性と再現性の向上が確認できた.
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© 2015 日本知能情報ファジィ学会
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