日本知能情報ファジィ学会 ファジィ システム シンポジウム 講演論文集
第34回ファジィシステムシンポジウム
セッションID: MD1-3
会議情報

論文集
記述対象評定法を用いた痛みに関するオノマトペの特性の検討
*奥田 裕紀
著者情報
会議録・要旨集 フリー

詳細
抄録

本研究の目的は多軸同心円スケール及び記述対象評定法を用いて、日本の大学生群において、いくつかの痛み関する特性について検討することである。研究参加者は、総強制多軸同心円スケールの12の軸の先端にある( )の中に適切な痛みに関するオノマトペを記入し、各双極性スケール上の適切な位置に×印をつけて、指定された痛みについて評定するよう求められた。研究参加はまた、ワゴムが一定の方法で指先にあたった時に感じる痛みの強さを痛みの単位と想定するよう教示された。そして、研究参加者は各オノマトペが、ワゴムによる痛みの単位の何倍の強さの痛みを表すと思うか、0以上の数値で評定するように求められた。双極性多軸同心円スケールによって評定された50以上のオノマトペの痛みの大きさの代表値(中央値、最頻値、平均値)と数値評定による平均値との積率相関係数が算出された。高度に有意な相関係数は、本研究における多軸同心円スケール及び記述対象評定法を用いた評定方法に一定の基準関連妥当性があることを示唆する。

著者関連情報
© 2018 日本知能情報ファジィ学会
前の記事 次の記事
feedback
Top