慶應義塾大学医学部歯科・口腔外科学教室
2004 年 16 巻 3 号 p. 220-223
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両側慢性耳下腺炎に起因したと思われる両側骨性顎関節強直症の1例を経験したので報告する。症例は52歳, 男性。開口障害を主訴に耳鼻咽喉科より紹介され受診した。20年前より, 両側慢性耳下腺炎にて耳鼻咽喉科で治療を受けていた。最大開口域は4mmであった。両側骨性顎関節強直症の診断の下, 両側下顎頭形成術を施行した。術後, 自力最大開口域23mmに増加し, 経口摂取良好で患者の満足が得られている。ただし, 耳下腺炎の増悪時に開口域が減少するため開口訓練と慎重な経過観察を行っている。
顎関節研究会誌
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