日本顎関節学会雑誌
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被顎強打撲者における顎関節の症状出現率 (高校生のアンケート調査より)
外川 正
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1992 年 4 巻 3 号 p. 382-388

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抄録

若年者における顎関節症罹患者の増加傾向の原因を明らかにするために, 高等学校の生徒を対象にアンケート調査を実施した。調査対象者は, 岩手県2校・秋田県1校・関東2校・関西3校の高等学校の生徒3,108名 (男子生徒2,637名・女子生徒471名) である。アンケートの調査項目は, 顎関節の症状の有無・被顎強打撲経験の有無である。顎関節の症状有りと回答の生徒に対しては, さらに開口時関節痛・咬合時関節痛・顎関節音・開口障害について質問した。以上の調査の結果, 顎関節の症状を訴えた生徒と被顎強打撲を経験した生徒との関連性が示唆された。これらの関連性により, 被顎強打撲が顎関節の症状の誘因の1つと考えられる。

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