岩鉱
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論説
日本列島周辺の中新世プレート運動: 平家プレート仮説
山路 敦吉田 武義
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1998 年 93 巻 10 号 p. 389-408

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抄録
日本海拡大の末期,すなわち1500万年ほど前に,いくつものテクトニックな事件が,日本弧を舞台として相次いで起こった.広域的な昇降・応力場の転換・火成活動・古地磁気回転・激しい断層運動などである.それらを制約条件として,日本列島周辺のプレート運動を復元した.太平洋プレートから分離したマイクロプレートが1500万年前に日本弧の下に沈み込んで消えたとすると,それらの制約をみたし,さらに古地磁気から推定された日本海の超高速拡大をも説明できることを示す.中期中新世初期における日本弧の広域的火成活動は,マイクロプレートの後退を補償するかたちで湧きあがったマントルプリュームに原因を求めることができる。
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© 1998 日本鉱物科学会
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