デザイン学研究作品集
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逢妻さくら橋 : 親水空間を渡る一本の水平ライン
伊藤 清忠筒井 信之菅内 寿幸大平 正竹内 健人横山 浩史松本 禎之
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2007 年 12 巻 1 号 p. 60-65

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抄録
逢妻さくら橋は、刈谷市北寄りを東西に流れ三河湾に注ぐ逢妻川のほぼ中流に位置する、親水性の高い逢妻川緑地を渡る橋長93.2mの人道橋である。左岸側に位置する刈谷市総合運動公園と逢妻川緑地はスポーツとレクリエーションの拠点であり、これらの対岸に整備された桜並木の護岸や駐車場との往来を容易にするために設けられた、新たな歩行者動線である。本橋は、「透視性の高い橋」をコンセプトとして、橋の外部景観は逢妻川緑地の中でその存在感を主張しない、一本の水平ラインに還元されるシンプルなデザインを目指した。それに対し橋の内部景観では、「渡り留まる楽しみのある橋上空間」を目指し、歩行者を楽しませる様々な演出を行った。
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© 2007 著作者
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