中国,江西省,横峰,ガン葛花崗岩体と同じく江西省,宜春, 414花崗岩体のいろいろの岩相より黒雲母,白雲母,リシア雲母,チンワルダイトを分離して,そのLi2O, OH, F, Cl等の分析をし, δ Dも測定した。その結果, Liを含む雲母はFが多く, OHが少ないこと, Li2Oが多くなるにつれてOHが少なくなり,同時にδDが高くなることが明らかとなった。これらの雲母が形成されたときに, H2Oは多量に存在していたと考えられるのに, Liを含む雲母のOHが少なく, Fが多い理由は今のところ不明である。