抄録
ディオプサイド (CaMgSi2O6)-アクマイト (NaFeSi2O6) 系に20 wt% のネフェリン組成 (NaAlSiO4) を加え、酸素フィガシテイ10-12気圧における相関係を決定した。ウスタイトと単斜輝石が初晶として出現し、液相線は1,160°C, Di24Ac56Ne20 の点で交差する。 CaMgSi2O5に富む部分では相関係は複雑になり、単斜輝石の次にカンラン石が晶出するが、 1,100°C以下では液と反応して消滅する。また、 1,200°C以下ではメリライト、 1,150°C以下ではネフェリンが出現しカンラン石や単斜輝石と共存する。