抄録
アメーバ性大腸炎の,Human Immunodeficiency Virus(HIV)感染合併の有無による臨床像の差異を明らかにすることを目的に,2005年から2009年までの間に当院にてアメーバ性大腸炎と診断された19例を後ろ向きに検討した.HIV感染合併例では非合併例に比べ,内視鏡上広範囲にびらん・潰瘍を形成する傾向があり,Cytomegalovirus腸炎の合併が高率であった.アメーバ性大腸炎の診療ではHIV感染・Cytomegalovirus腸炎の合併を考慮した検索と治療法の選択が重要と考えられた.