抄録
症例は50歳の女性で主訴は心窩部不快感.X線,内視鏡検査で十二指腸球部に有茎性のポリープを認め内視鏡的切除を試みた.使用スコープは直視型のTGFで,スコープ先端を幽門輪に接しスネアを十二指腸球部内に挿入,出血などの合併症もなく切除に成功した.切除ポリープは鉗子でスコープ先端に引き寄せ,スコープの吸引を利用し回収した.ポリープの大きさは27×20×16mmで切断端は11×7mmであった.組織学的検索では異型性を全く示さないブルンネル腺腫であった. 以前は外科的に切除する以外に方法のなかった十二指腸ポリープであるが最近の器具の改良とあいまって十二指腸ポリープの内視鏡的切除は,ますます有用になると思われた.