日本消化器内視鏡学会雑誌
Online ISSN : 1884-5738
Print ISSN : 0387-1207
ISSN-L : 0387-1207
レーザー胆道鏡の研究
―胆道粘膜への影響―
早川 直和二村 雄次神谷 順一長谷川 洋安井 健三宮田 完志豊田 澄男松本 隆利鈴木 雄彦弥政 洋太郎Shoji MAEDAKazuhito NAKAGAMIMasao MATSUDAHidenori INUKAI
著者情報
ジャーナル フリー

1983 年 25 巻 7 号 p. 1050-1056

詳細
抄録
 胆道内で胆道鏡直視下にレーザーを処置用具として用いるために,その使用方法,安全性について検討すべく実験を行った.レーザー発振装置はYag Medical100(Nd-YAGレーザー,ALM社製)を用いた. 人摘出胆嚢および雑種成犬胆嚢を用いて照射実験を行い次の知見を得た.I.YagMedical100はわれわれの考えたgas jet flow systemをはずして作動させる方法を用いれば胆道内で安全に使用出来る.II.胆嚢壁を粘膜面より照射した場合,粘膜面の変化はわずかでも粘膜下の変化は著明なことが多く注意を要する.III.ビラン,出血などの発赤部,墨汁で黒く着色した部への照射は変化が大きく早い.色調による差は臨床応用の際有力な手段となる.
著者関連情報
© 社団法人日本消化器内視鏡学会
前の記事 次の記事
feedback
Top