日本消化器内視鏡学会雑誌
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原発性早期十二指腸球部癌の1例
中村 泰行古暮 恒夫吉田 新熊谷 玉於中村 正樹並木 真生
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1986 年 28 巻 5 号 p. 1024-1028_1

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抄録
 十二指腸球部に原発した早期癌症例を経験した. 症例は67歳男性.他院人間ドックで,十二指腸の異常を指摘され,精査のため入院となる.特に自覚症状はない. 低緊張性十二指腸造影で十二指腸球部に約2×3cmの隆起性病変を認め,内視鏡的にも同部に結節状・白色調の有茎性病変を認めた.同時に施行した生検では,Group IIIであったが,悪性病変を否定できず,診断確定のためスネアーによるBiopsyを施行した.病理診断ではpapillotubular adenocarcinomaと診断し,外科的処置を行った.最終的には深達度smの早期十二指腸球部癌であった. 十二指腸の早期癌は,乳頭部を除くと報告例は少なく,またその治療方針の決定にスネアーによるBiopsyが有用であったので報告した.
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© 社団法人日本消化器内視鏡学会
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