日本消化器内視鏡学会雑誌
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胃・十二指腸併存潰瘍発症例の臨床的検討
旗手 裕高橋 仁志吉本 正伸本田 泰啓居出 弘一筒井 重治今井 照彦西浦 公章錦織 ルミ子浜田 信夫
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1988 年 30 巻 3 号 p. 554-562

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抄録
1年以上経過観察を行い得た単独胃潰瘍572症例および単独十二指腸潰瘍214症例を対象として経過観察中に発症した併存潰瘍について検討を加えた.1)経過観察中の併存潰瘍の発症頻度は12.5%であった.2)胃潰瘍から発症した併存潰瘍(以下D.G.U.)の発症頻度は7.3%,十二指腸潰瘍から発症した併存潰瘍(以下G.D.U.)の発症頻度は26.2%であり,両者ともに発症を認めたが,後者が有意に高率であった.3)D.G.U.は若年者,男性,多発潰瘍,胃角部より肛側の潰瘍に高率に発症した.4)G.D.U.では発症に特徴は認められなかったが,胃病変は胃角部,前庭部に好発する傾向を認めた.5)D.G.U.およびG.D.U.のいずれにおいても,胃潰瘍病変は胃角部および前庭部に大多数が存在した.6)以上の結果よりD.G.U.では攻撃因子の相対的亢進が,G.D.U.では攻撃因子の亢進および防御因子の経時的低下が併存潰瘍の発症に関係すると推測された.
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© 社団法人日本消化器内視鏡学会
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