抄録
膵・胆道領域の診断,治療に内視鏡的乳頭切開術(以下,EST)の重要性は高まる一方である.このESTをより安全かつ確実に行うためにわれわれはガイドワイヤー用チャンネル付きの新型パピロトミーナイフP-GC,FUJITAを開発した.P-GCは,通常のパピロトミーナイフと比較しガイドワイヤー用のチャンネルが設けてあり,内腔にガイドワイヤーを通じるだけのスペースが確保されている点が特徴である.P-GCを使用することで,一旦造影用カテーテルで選択的胆管内挿管が行えれば,安全確実にESTを実施することが可能であった.また引き続き内視鏡的胆管ドレナージ法を行う際も,P-GCを抜去することなくこの内腔を通じてガイドワイヤーを再挿入することにより連続してステントの留置を完成させることができた.このように有用性はきわめて高く,今後ESTを実施するに当たっては是非備えておくべきナイフであると考えられた.