日本消化器内視鏡学会雑誌
Online ISSN : 1884-5738
Print ISSN : 0387-1207
ISSN-L : 0387-1207
胆嚢壁肥厚により発見された胆管非拡張型膵胆管合流異常の1例
神沢 輝実伊沢 友明江川 直人屠 聿揚佐伯 俊一田島 強鶴田 耕二岡本 篤武小池 盛雄
著者情報
ジャーナル フリー

1993 年 35 巻 5 号 p. 1058-1065

詳細
抄録
 症例は30歳,女性.A型肝炎の経過中に腹部超音波検査で胆嚢壁の肥厚と胆嚢ポリープを指摘され,ERCPを施行した.共通管長16mmの膵胆管合流異常で,胆管最大径は6mmであり,胆嚢には粘膜面の毛羽立ち像と小透亮像を認めた.切除標本(胆嚢摘出術)では,胆嚢型はびまん性に肥厚し,底部を中心に小ポリープを多数認め,組織学的には胆嚢粘膜の過形成と漿膜下の浮腫および胆嚢過形成性ポリープであった.
著者関連情報
© 社団法人日本消化器内視鏡学会
前の記事 次の記事
feedback
Top