日本消化器内視鏡学会雑誌
Online ISSN : 1884-5738
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腹部単純X線写真で著明な石灰化像を呈したボールマン4型胃癌の1例
―本邦報告63例の集計を併せて―
工藤 典重折居 正之佐藤 邦夫蔀 寿樹村田 望安倍 修加藤 隆幸佐藤 公彦佐藤 俊一
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1994 年 36 巻 4 号 p. 734-740_1

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抄録
 症例は55歳,男性.腹部膨満感を主訴として受診.腹部単純X線写真で左上腹部に砂粒状を呈する著明な石灰化陰影を認めた.腹部超音波およびCT検査にて胃壁内の石灰化像と判明し,上部消化管X線および内視鏡検査で,石灰化を伴ったBorrmann4型胃癌と診断した.生検では印環細胞癌が,剖検では膠様腺癌が主体を占めていた.腹部単純X線上石灰化像を認めた胃癌の本邦報告例は自験例も含めて64例である.その特徴は,若年女性に多く,肉眼型はBorrmann3型と4型が多くみられる.組織型は膠様腺癌,印環細胞癌が多く一般的に予後不良である.
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© 社団法人日本消化器内視鏡学会
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