日本消化器内視鏡学会雑誌
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MRSA大腸炎3例の内視鏡的検討
大山 高令桜井 幸弘岡田 守弘山村 冬彦山口 康晴寺田 光宏瀬在 秀一伊藤 慎芳神坂 和明安部 孝池上 文詔
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1997 年 39 巻 8 号 p. 1412-1418

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抄録
 近年MRSA(Methicillin-resistant Staphylococcus aureus)腸炎を疑わせる臨床像に遭遇する機会が増えている.一方で,本症の炎症の主座が小腸とされていることから大腸内視鏡で病像を確認しえた報告はあまりされていない.今回われわれはMRSA腸炎の臨床経過中大腸内視鏡にて病像が確認された3症例を経験し内視鏡的検討を行った.これら3例はいずれも発熱と下痢,血便を認め,便培養,大腸内視鏡検査時の培養でMRSAのみが検出され,大腸内視鏡検査にて所見が認められた.3例いずれも病変部位は右半結腸に存在し,小腸を主座とするMRSA腸炎との関連性が推測された.内視鏡所見では,浅い潰瘍から深い潰瘍まで様々で,粘膜面での発赤膿苔を伴い,粘膜面に発赤・びらん,psudopolyposisの形成を認めたりと多様性を示していた.病理組織的には炎症所見のみで特異的な所見はなかった.以上よりMRSA腸炎が疑われる場合は右半結腸の観察が必要であると思われた.
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© 社団法人日本消化器内視鏡学会
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